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(掲載内容)

(8)見積もり請求

(9)商品の輸送方法

(10)-1、注文の方法(メールオーダー作成)

(10)-2、注文の方法(代金の支払方法の種類とメリット、デメリット)

(10)-3、注文の方法(オーダーフォームがなく自分で作成する場合)

(10)-4、注文の方法  (送金、発注に際しての注意)

(11) 商品の受取

(12) 返品、交換

(12) 返品、交換(例文)


商品の見積もり請求について
商品の発送に要する梱包料、送料、保険料、については、カタログに明示されていないケースがあります。 このような場合、自分で予測して経費を送りますと、実際の経費との間に過不足が生じます。もし、送金額が不足してしまいますと、先方より不足分について請求されますから、送金に二度手間をかけることになります。従って、発注前に先方に商品見積もり依頼を請求して確認することが必要です。

クレジットカードを所持していなくて、国際郵便為替や銀行の送金小切手で支払う場合には、オーダー時にオーダーフォームと一緒に送金します。クレジットカードを所持している場合は、オーダーフォームに必要事項を記入します。このことは、代金支払いに関しては『前払い』が通例だからです。ですから、送料その他費用の見積もりを取る必要があります。またこの見積もりで、在庫確認することもできるので、バックオーダーを事前に確認することかできます。

商品代以外にかかる費用の主なものは、送料、梱包料(ギフト用など)、保険料、です。
梱包料、保険料に関しては、必ずかかるというものではありません。見積もりをとって確認することが大事です。なお日本国内の関税、消費税は、先方のメールオーダー会社では、関係ありませんので、見積もり項目には含まれません。

郵便小包や国際宅急便では送れない物(例:家具)などの大型荷物は、一般貨物の取扱になります。その場合には、一定の手続きを要しますので、日本に発送してくれない場合があり得ます。日本へ発送可能かどうかを、見積もり依頼時に確認する必要があります。

下記のような見積もり依頼の請求状を、先方に送ってください。

例文−5

例文−5の大意

貴社の99年カタログから、次の商品を注文したいので、見積もり書をご送付ください。

商品名、ナンバー、数量、サイズ、送料及び保険料込み

見積もり書を受領後、正式な注文書をお送りします。

例文-5-2

気に入ったインタネットのウエッブサイトから商品を注文したい場合があります。そのような場合の見積もり依頼フォームとして上記例文5-2を参考にしてください。また、ここまでに掲載している英文例も参考にしてください。

(注1)、オーダーフォームは、左記の英文例6-2を参考にしてください。

(注2)、オーダーフォームは、電子メールで送付せず、Air Mailで送付されることをお勧めします。
(1)国際クレジットカード情報の記入、(2)商品代金小切手などを同封することがありますので、取扱に注意してください。

(9)商品の輸送方法

商品の輸送方法には、郵便子小包、航空小包、海上貨物、航空貨物の4通りあります。カタログの中には、あらかじめ輸送方法が指定されている場合とそうでない場合があります。後者の場合には、あなた自身が商品の見積もりを請求するときに先方に指示しなければなりません。その場合、以下の点に留意して選ぶのが良いでしょう。

()小包で送られる範囲は、以下のとおり、重量と容積の制限があります。

重量制限:総重量200310月から30kg

容積制限:長さ1,05mで、他の四辺と長さの和が2mを超えないもの。(一辺が40cm程度の立方体あるいは、みかん箱のようなものを想像してください。)

()小包が、メールオーダーの輸送方法として最もよく使われます。

貨物便に比べて低料金ですみますし、発送、受け取りとも通関手続きが簡単だからです。船便と航空便の違いは、船便の場合ヨーロッパから40日間、アメリカからだと2030日間かかるのに対し、航空便は、料金がかかりますが12週間で届きます。

()貨物便は、()の範囲を超える場合に利用することになります。

コスト等は輸送会社に重量、容積等を説明の上、確認してください。

()送金手数料

銀行5,200円と外国郵便為替は、ほとんど利用しません。国際クレジットカードでの支払では、手数料は不要です。

()間税率は、(7)関税の課税価格、関税の計算例又は資料編を参照してください。消費税は、課税価格の5%です。

個人輸入Q&Aのページに記載の『商品の受取、通関手続き』も参考にしてください。

 

(10)注文の方法メールオーダーの作成

メールオーダー会社から商品の見積もりを入手し、コストの計算ができたら以下のことに注意してオーダーフォームを書いてください。

(1)オーダーフォーム記入上の注意

@オーダーフォームは、読みやすいように必ず活字体で書いてください。

A多くの場合、商品番号が一つ一つの商品につけられています。ただし、商品番号が商品のサイズ、色によって異なるカタログもありますで、記入する際には注意が必要です。

Bオーダーフォームには宛先住所として発注者の住所を記入します。カタログによっては自分以外の人を受取人に指定して、商品を贈り物として利用できます。ただし、関税、消費税等は、受取人の負担ですから、本人宛に発注したことを事前に連絡しておくのがよいでしょう。

(2)念のために再チェックする。

オーダーフォームの項目に従って活字体で記入すれば、まず間違いありませんが、念のため以下のことをもう一度チェックします。

@自分の名前

A商品の送付先住所

B商品番号・色・サイズ・数量

C送金手段と金額の明記

(3)送り状の送付

以下のような送り状を別途作成して添付すれば、こちらの意向が一層伝わり易くなりますし、丁寧でしょう。

例文−6

例文−6の大意

次の商品を注文したいので、注文書をお送りします。
商品名、ナンバー、数量、サイズ、送料及び保険料込み

貴社の注文書を同封しています。商品代金の支払いは、クレジットカードでお願いします。
何分ともに宜しくお願いします。

 

(10)-2、商品代金支払方法の種類とメリット、デメリット

輸入カタログでの注文は、前払いが原則です。手段としては、送金小切手、国際クレジットカード、外国郵便為替の3通りがあります。多くの場合、カタログに支払い方法が指定されていますので、カタログをよく読むことが必要です。

@送金小切手(Demand Draft. D/D)

外国為替銀行に海外向け送金小切手(D/D)の作成を依頼します。送金手数料として最低限4,500円かかりますが、メールオーダーの支払手段としては適している方法です。しかし最近ではこの支払い方法は、ほとんど利用しません。

A国際クレジットカード

最近では、クレジットカードは、必携です。カードのナンバーをオーダーフォームに記入するだけで費用が口座から引き落とされ、支払いが完了します。

○メリット

事前に送金手数料、送料などを調べなくても発注できます。もっとも手軽に発注できる方法と言えます。

○デメリット

請求金額が不明のため、いくら引き落とされるか事前にわからない点が難点です。

(注)見積もり請求書を受領していれば、上記デメリットも解消されます。

○その他

為替レートは、新聞や銀行、インターネット等でチェックしてください。

カードで支払う場合の換算レートは、カード会社によって違います。

関税、消費税の支払いは、カードでもできる(郵便局では、その場で支払い)

オーダー時にカードデータ−を間違えない(オーダー名とカード保持者名の一致)

B外国郵便為替(International Postal Money Order)

郵便局で外国郵便為替振替請求書または、国際送金請求書に申し込み、外国郵便為替を組んでもらいます。郵便局から送金先のメールオーダー会社の地区郵便局に通知され、現地郵便局から会社に連絡されます。

○メリット 

送金額に応じて手数料が違いますが、銀行送金に比べて費用が安いのが特徴です。

○デメリット

外国では、あまり郵便為替システムが普及していません。オーダーフォームは発注者から送られ、一方、郵便為替の送金は郵便局から通知され、注文と入金が別々になりますので、メールオーダー会社が入金の確認に時間がかかります。結果的に商品の発送にも時間がかかってしまいます。

 

(10)-3、注文の方法(オーダーフォームがなく自分で作成する場合)

  1. 気に入ったインターネットのウエッブサイトから、見積もりを請求し、注文したい場合があります。そのような際に使用するフォームの目安にしてください。

  2. 先方から受領したオーダーフォームを書き損じてしまうことが、たまにあります。そのような時のために下記の例文を参考にしてください。

例文-6-2

(注1)、オーダーフォームは、電子メールで送付せず、Air Mailで送付されることをお勧めします。
(1)国際クレジットカード情報の記入、(2)商品代金小切手などを同封することがありますので、取扱に注意してください。

(注2)、例文-5-2見積もり依頼例文も、参考にしてください。

 

(10)-4、注文の方法(送金、発注に際しての注意)

送金、発注に際しての注意

記入し終えたオーダーフォームと、送金小切手、郵便為替受領書のコピーを例文-6のような送り状を添えて相手に確実に送るために書留郵便(Registered Air Mail)にて送ります。

オーダーフォーム、送金小切手、郵便為替受領書のコピーは、必ずとっておいてください。万一の事故があった場合、立証手段として役立ちます。送金、発注は先方に確実に送付するために、必ず書留郵便をお使いください。

  郵便事情により商品の受け取りにかかる日数はまちまちですが、いくら待っても商品がこない場合、次のような要領で督促します。

() オーダーフォームのコピー(必ず上部にThis is a confirmation.と朱記入する。重複のオーダーを避けるためです。)

() 送金したしたことを裏付ける送金小切手、受領書のコピー

() 送った日付を示す送り状のコピー

上記書類を同封して、督促状を出します。(英文例は、下記の例文を参考にしてください。)

(注)英文サンプルの例文も参考にしてください。

例文-7

例文−7の大意

99730日に、ビューティープレゼントハットボックスの注文書をお送りしました。一月以上経過しますが、まだ商品を受け取っていません。支払いに関しては、既に、825日にクレジットカードで支払済みです。事情を調査の上、ご連絡ください。何分ともに宜しくお願いします。

 

(11)商品の受取

☆インボイスを片手に商品をチェックする。

外国から届いた荷物というだけで、なんだかうれしいものです。でも、油断しないでください。商品の確認という大事な事があります。これが肝心です。商品を頼んだ時のオーダーフォーム、商品に入っていたインボイス(納品書)、これらに基づいての確認をします。間違いがなければ、書類は大切に保管しておきます。特にインボイスはトラブルがあったときには必ず必要となる書類です。商品の破損など、その場で解決できるもの意外の問い合わせは、メールオーダー会社に直接行います。

☆関税について

そもそも関税は、国の財源確保を目的にしていたが、現在では自国内の産業保護の役割をしています。関税率の高い商品は、競争力がないため、輸入品から守ろうというもの。近年は自由化、市場開放などもあり、関税率は、年々引き下げられています。

☆税金は必ずかかるものと考えてください。

日本に輸入する貨物はすべて関税、消費税が課税されます。これが原則です。というわけで、関税率も各商品により異なります。同じ商品でも編み方や材料によって違いが有りケースバイケースです。また、無税の商品もあります。

☆関税支払いについて

支払いに関しては、ほとんどが商品到着時に知らされます。国際宅急便で配達される場合は、宅配業者のほうで、通関手続きの代行、関税、消費税の立替払いをしている。配達人に直接払うか、銀行振込などの指定の方法で支払います。郵便の場合も同様ですが、関税と消費税の合計額が1万円を超えるときは、【国際郵便物課税通知書】が届きますので、郵便局で支払います。「外国から到着した郵便物の関税手続きのお知らせ」は小包内容が確認できないときに届きます。税関の外郵出張所で関税を支払います。

☆わからないことがあれば、税関相談窓口へ

相談官のいる税関相談窓口で相談して疑問点を解決することです。税金を払ってからでは遅い、一度支払った税金は、違約品以外は戻りません。

 

(12) 返品交換

☆返品・交換は、リターンフォームで

ほとんどのインボイスの下か裏側にリターンフォームがついています。返品・交換をしたい場合には、リターンフォームに必要事項を記入して、商品に添えて返送します。

☆商品返品の場合の送料は、基本的に自分もちです。

送り間違いなど、先方のミスが明らかな場合には、返送料を請求できますが、注文したサイズが大きいかった、小さかったなど自分のミスの場合は、返送料は自分もちになります。相手の指示がない限り、着払いでの返品は出来ません。返品したら返金されるケースもあります。そのためには、返品するだけの正当な理由が必要です。

☆返品した商品の関税が戻るケースについて

例 郵便を利用して個人輸入に係る違約品を返送する場合の戻し税手続きについて

【違約品等の再輸出の場合の戻し税制度】とは、輸入した貨物の品質または数量などが契約の内容と違うため、返送等することが、やむをえないと認められるものを、輸入時の性質及び形状に変更を加えないで、輸入の許可の日から原則として6か月以内(6か月を超える場合には、税関長の承認を受ける必要があります。) に保税地域に搬入したうえ、輸出等した場合に輸入時に納付した関税などを払い戻しを受けることができる制度です。

この制度の適用により関税などの払い戻しを受けるためには、必ず品物を返送する前に税関で所定の手続きを行うことが必要です。この手続きを怠った場合は、関税などの払い戻しは受けられません。

郵便でカタログ通信販売に係る品物を輸出(返送)する場合の手続きは以下のとおりです。

まず、郵便局に品物を差し出す前に、次の書類を添え品物を税関に提示して税関の【輸出郵便物事前検査】を受ける必要があります。この場合、品物の税関への呈示は、先の述べた保税地域への搬入とみなして取り扱われます。

1)違約品等についての関税払い戻し申請書(税関様式T1640)〜〜〜2通

2)違約品であることを立証する資料(カタログ及び注文書の写し)〜〜〜各1通

3)国際郵便物課税通知書及び領収書等または輸入許可書〜〜〜〜〜1通  

4)輸入インボイス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1通
  
※、3)によっても同一性の確認ができない場合等で税関が求めた場合)

次に税関で事前検査を受けた後に、購入先の通信販売会社を名宛人とした郵便物を郵便局に差し出し、郵便局から郵便物受領書を受け取ることが必要です。

その後、郵便物受領書と前述の関税払い戻し申請書等の書類を、事前検査を受けた税関に提出してください。

税関での審査を終えると、払い戻される関税等の金額が、指定された銀行口座等に振り込まれてきます。

次に大事なことですが、販売会社によっては、商品到着後一定期間内であると、無条件で返品に応じてくれる場合があります。そのことを理由にして返品したとしても、違約品とは認められず、関税等の払い戻しを受けることは出来ませんので注意してください。  

 

(12)返品、交換(例文)

♪、ここでご紹介してるクレーム例文は、数量不足を伝える例文です。

Dear Sirs,

I received my order, which arrived on September 15. Thank you for your prompt handling of this contract.

However, I have to point out that there is a discrepancy between the packing list and the invoice: two t-shirts are missing from this case.

Would you please let me have short-shipped two t-shirts at the earliest opportunity, and confirm by fax and/or e-mail when this will be.

Best regards,




【大意】

注文の品、9月15日到着、確かに受け取りました。貴社の迅速な注文処理、感謝します。
しかしながら、本納品に関して、納品書と請求書に食い違いがあり、ティイシャツが2枚不足です。
不足の2枚、早急にお送り願います。出荷予定をファックスか電子メールで連絡ください。

 

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